地域医療勉強会が行われました
2012年12月29日 更新
平成24年12月28日(金)に県庁3号館4階会議室にて地域医療に興味のある医学生を対象とした地域医療勉強会が行われました。
講演では、ロンドン大学キングスカレッジ医学部地域医療教育部門・特別研究員の武田裕子先生をお招きし、『地域医療の専門医を目指して ― 国際協力の現場で学んだプライマリ・ヘルスケア』と題して、プライマリ・ケアの重要性と国内外さまざまな地域の医療事情を解説いただきました。
アフガニスタンのカブールでのJICA医学教育プロジェクトの体験や、タイのコンケン大学の医師が取り組んだ地域づくりなど、県外から集まった学生も含め、普段日本では触れることのない内容に耳を傾けていました。
グローバルな視点から、地域医療を持続可能にするには、住民が主体となって、貧困の克服や経済格差の是正、自立した生産活動を作り上げることが唯一の策であり、支援する側も、その地域のニーズと資源を活用し、住民がメリットを享受できるような支援が必要であることを強調。健康的な生活環境は地域全体で自らの力で作り上げるという意識改革で、宮崎の地域力を生かして地域医療のプライマリ・ケアを実現するための大きな糧となりました。