ホーム »  特集ページ »  梅村 好郎 氏

梅村 好郎 氏

プロフィール

梅村 好郎(うめむら・よしろう)

1990年宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)卒業後、放射線科に入局。県立宮崎病院を経て、延岡市医師会病院、延岡共立病院、和田病院など公立病院から民間病院まで地域医療の臨床をしながら、各病院の放射線科の立ち上げや拡充に携わる。1999年より藤元早鈴病院(現・藤元総合病院)に入職。現在は、藤元総合病院の初期臨床研修プログラム副責任者として後進の指導に情熱を注ぐ。

    【専門】

  • 日本医学放射線学会:放射線科専門医・放射線診断専門医
  • 日本核医学会:PET認定医
  • 日本がん検診・診断学会:がん検診認定医
  • 日本がん治療認定医機構:がん治療認定医
  • 臨床研修指導医

ドクターズ・ドクター

梅村 好郎氏

私が医師になった当時は、放射線科医が胃カメラや大腸カメラなどの検査や、気管支鏡や内視鏡の検査・手術を一手に担っていましたので、検査室や手術室にいることが多かったです。

どの病院でも放射線科医が臨床の現場に欠かせない存在で、内視鏡や血管カテーテル治療などの医療機器の発展も目覚ましかったので、総合的に見て面白い分野だと感じて、放射線科を選びました。

今では、カメラ検査は消化器内科の先生たちの領域になっていますし、内視鏡をしている放射線科医もほとんどいなくなりましたが、おそらく仕事量的に全てカバーするのは無理なんですよ。

当院の放射線科は、治療医と診断医に分かれているのですが、治療医はエックス線とかガンマ線でがんを退治する手術を担当しています。

一方、僕らのやっている診断医というのは、「読影」という画像診断が主要な仕事になります。データで送ってもらえれば遠隔診断もできますので、仕事量は増えこそすれ、減ることはないですね。

この画像診断も技術が進んでいて、例えば、肝臓のCTを撮る場合、昔は10ミリ厚でスライスして20枚ぐらいでした。今は1・25ミリで撮って、さらにそれを再構成して作り直して、0・625ミリまで落として見ているので、1回あたり数千枚になるんですよ。

念のために撮っておこうか、というCTやMRIの検査数も多いので、一日に何万枚という画像を見ることになります。その膨大な画像を見て、正確に理解して文書に残し、しっかりとしたエビデンスに基づいて、各診療科の先生方に提供することが、患者さんの適切な治療につながるんです。

いわば縁の下の力持ちですね。僕らがいないと、多分、他の臨床医の先生たちも診療が進まない。だから診断医は「ドクターズ・ドクター」って呼ばれることもあります。

放射線科はあまり表に出ないので、何をしているかわからないって言われることがあるんですけど(笑)、実はIVR(Interventional Radiology)という画像下手術で、腫瘍の血管の塞栓をしたり、動脈瘤のコイルを詰めたり、産婦人科などの術後の止血等、経皮的な作業なども担当しています。組織検査で、肺や肝臓に針を刺して細胞を取ったり、体内に膿のたまりが見つかればドレナージしたりと、CTや超音波を駆使した手技の幅も広いんです。

放射線科の医師は、いろいろな臓器に精通していますし、機材や手技の面でも対応できる引き出しが多いので、他科の先生からの相談を受けることが多いです。しっかりとした診断を出して主治医の先生方の治療のサポートをするのもやりがいのある仕事ですが、僕は特に臨床が好きなので、じかに患者さんの治療に携わるのも、どちらも醍醐味は感じますね。

都城北諸県医療圏と病院の特長

藤元総合病院画像01

都城市は、県内の他の地域や全国平均と比べて、三大死因の悪性新生物・心疾患・脳血管障害の中で、脳血管障害の割合が男女とも上回っているんですね。男性は心疾患も上回っています。それ以外の死因としては、腎不全が多いです。

2012年の全国肥満データでは、宮崎県が全国2位だったんですが、その宮崎県の中での市町村別の1位が都城だったんです。ということは、糖尿病とか高血圧とか脂質異常などの、いわゆる生活習慣病を持っていらっしゃる方が、潜在的な人も含めて相当いるはずです。特定健診でCKD(慢性腎臓病)に引っかかる人が多いですし、透析導入の患者さんも顕著で、疫学的なデータとも合致します。

ただ、病院のある都城市だけではなく、患者さんの往来を考えると、北はえびの市・小林市、南は日南市・串間市、鹿児島県の曽於市・志布志市・鹿屋市辺りまで含めて広範囲になります。このエリアで、専門の診療科が一通りそろっていて、検査も自院でできて、最新の機械と技術で手術や治療ができる病院というのはそれほど多くありません。地元で先進医療が受けられる体制があるというのは、患者さんにとっての安心感につながると思うんです。

ガンマナイフは導入から10年の実績がありますし、カテーテル治療も最新機器を入れて、昔の機械では難しかった治療もできるようになっています。機械を使うのは人なので、大学病院から出向してきている先生も多く、高い技術を持った医師が多く在籍しているのが当院の強みですね。

臨床研修プログラムについて

藤元総合病院画像02

基本方針は6つあって、プライマリ・ケアの基本的な診療能力の習得、地域の患者さんやご家族とのコミュニケーションスキル能力の習得、チーム医療の理解と実践、地域の中核病院としての意義と役割を理解すること、医療人としての高度な倫理観、そして、質の高い医療を続けていくために学び続けられる意識を持っていただくということです。

この中で一番重視しているのが、コミュニケーションスキルですね。聞く力というのが本当に大切になります。ただこれは、実際に患者さんやご家族に対応しないと身に付かないものですので、指導医がチェックしたり、フォローアップしたりしながら、少しずつ感覚をつかんでもらうしかないのが難しいところです。

初見の患者さんと良好な関係を築いて、いかに話しやすい環境を作れるかですね。上手く対応できれば、今まで言わなかったことも言ってくれるようになりますし、本当は何に困っているのかが分かってきます。逆に患者さんとコミュニケーションが取れていないと、診断を大きく外す可能性もあり、患者さんの不利益にもなりかねません。

それに加えて、チーム医療では多職種の方と関わります。医師は確かにそのチームのトップにはなりますが、上からものを言っていてはチームが機能しません。全員一体となって動くためには、コミュニケーションが全てと言ってもいいぐらいで、入院、治療、その後の介護や福祉も含めて、全体を通して患者さんにとってプラスになるような一連の流れを感じてもらうのが、研修の目的だと思っています。

コミュニケーションスキルはいつでも高められるものですし、良い医者になるための必須の条件です。

他の研修病院にない特長として、市中病院としての地域医療において果たすべき意義と役割に向き合えるというのが、当院ならではの環境だと思います。23の診療科があり、救急を含めて、多種多様な症例の患者さんが来られますので、あらゆるシチュエーションにおいて、基本的な診療経験を積むことができます。また、診療科同士の垣根が低く、全科で研修医を育てようという意識が強いので、珍しい症例や手術など、ローテーションにこだわらずに診療科を飛び越えて経験することもできます。

広いエリアには、過疎地域も含まれますので、リアルな地域医療の現状を知ることができます。グループ内には、介護福祉施設も多数あるので、急性期から入院、介護、終末期まで患者さんの生活をどうサポートできるのかという経験ができます。また、先進医療を提供できる病院という強みを生かして、地域完結型医療を推進するのも大きな役割ですね。初期研修の環境として必要なものは全てそろっていますし、それに加えて、地域医療と先進医療を同時に体験してみたいという研修医の方へは、特におすすめです。

一問一答

川添 智浩(かわそえちひろ)

藤元総合病院 研修医

宮崎県立宮崎西高校出身 2020年宮崎大学医学部卒業

研修医

研修医一問一答
一般社団法人藤元メディカルシステム藤元総合病院

川添 智浩(かわそえちひろ)

藤元総合病院 研修医
宮崎県立宮崎西高校出身 2020年宮崎大学医学部卒業

川添 智浩氏

-藤元総合病院を研修先に選んだ理由は何ですか?

一度大学から出て、市中病院を見てみたいと思ったのがきっかけです。大学病院での研修は、珍しい疾患や診断がついた患者さんが多く、長時間のオペがほとんどなので、将来専門医に進むにしても、一般内科や虫垂炎などのオペとか、研修の時にしっかり診ておきたいなということで市中病院を選びました。あとは、せっかく出るなら、人が少ない所でみっちり研修をしてみたかったんですね。

-研修環境としてのメリットを教えてください。

最初は初期研修医の先輩がいないので、誰にも聞けないという不安があったのですが、この病院の各診療科は、だいたい3人体制で、部長の先生は20年以上のベテラン、次が10年目ぐらい、その下が4、5年目の先生という構成になっていて、バランスがいいんです。ベテランの先生に専門の詳しいことを教えていただいて、4、5年目の先生には研修に必要なことを指導いただいていますね。人数が少ない分、手技はたくさんできるチャンスがあります。

-病院やスタッフの雰囲気はどうですか?

先輩の先生方は、宮崎大学と鹿児島大学と九州大学から来ている人が混ざっていて、聞けば何でも教えてくれますし、看護師さんたちも3カ月もたてば、研修医でも医師として扱ってくれます。患者さんについて直接電話がかかってきたりと、自分でも勉強しようと意欲は生まれると思います。

-研修医として成長したと感じることはありますか?

やっぱり入ったばかりの時は何をやったらいいか分からないし、病棟業務もですけど、薬の処方や点滴一つ出すのも、これを出して大丈夫だろうかと不安だったのですが、最近は、ある程度は根拠を持って、これなら大丈夫だろうとか、こういう検査をしたらいいんじゃないかとか、そういうふうに考えられるようにはなったと思います。

指導の先生たちも臨床をしながらなので忙しく、ずっと研修医につきっきりというわけにもいきませんので、空いた時間に梅村先生の放射線科の治療や手技も入らせてもらっていますし、将来のためには、ものすごく勉強になっています。

-将来の目標は?

3年目からは大学に戻って、泌尿器科に進みたいと思っています。

内科の診断も外科の開腹手術もどちらもやりたくて、しかも、その診療科独自の手技があるといいなと考えた時に、マイナー科といわれていますが、泌尿器科が面白そうだなと。

もう一つは、女医としての立場を生かせると、もっといいなと思っていて、泌尿器科って、まだまだ宮崎大学の医局に女性は少ないんですね。大学の泌尿器科の患者さんは、割合的には男性の方が多いとはいえ、3分の1ぐらいは女性ですので、外来だと特に男性医師にはかかりにくいのかもしれないし、膀胱がんや腎がんは、男女関係ないですし、女医の需要が高い分野なのではと思っています。

-藤元総合病院のPRポイント

手技系全般を鍛えたいと思っている人には、とてもいい環境です。

梅村先生のやっているIVRは、普通の研修病院では、なかなか研修医が何度も入れるものではないと思いますし、内視鏡や胃カメラや気管支鏡もやりますし、外科の手技にも呼んでくださるので、何でも経験してみたい人は、ぜひおすすめします。

一般社団法人藤元メディカルシステム藤元総合病院

一般社団法人藤元メディカルシステム藤元総合病院

藤元総合病院は宮崎県都城市に位置する、一般社団法人藤元メディカルシステムの母体となる病院です。
1962年に開設、現在では都城市、三股町、小林市の一部、串間市、曽於市、鹿児島県霧島市、志布志市、鹿屋市など、約57万人を診療圏とする宮崎県と鹿児島県の地域医療の中核をなす医療機関です。循環器内科、脳神経外科の症例が多いのが特徴で、周辺の医療機関とも連携することで地域医療に貢献しています。また、サイバーナイフ、ガンマナイフ、PVPなど最先端の医療機器を数多く導入し、高度先進医療に取り組んでいます。

所在地:〒885-0055 都城市早鈴町17-1

電話:0986-22-1717

URL:http://resident.fujimoto.com/junior/

病床数:病床数:343床(一般 293床、療養 50床)

診療科目:内科、神経内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、呼吸器内科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、乳腺外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科・矯正歯科、眼科、放射線科、放射線治療科、在宅療養科、物忘れ外来、リハビリテーション科、麻酔科、内視鏡部門

一般社団法人藤元メディカルシステム藤元総合病院

一般社団法人藤元メディカルシステム藤元総合病院

所在地:〒885-0055 都城市早鈴町17-1
電話:0986-22-1717
URL:http://resident.fujimoto.com/junior/
病床数:病床数:343床(一般 293床、療養 50床)
診療科目:内科、神経内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、呼吸器内科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、乳腺外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科・矯正歯科、眼科、放射線科、放射線治療科、在宅療養科、物忘れ外来、リハビリテーション科、麻酔科、内視鏡部門

藤元総合病院は宮崎県都城市に位置する、一般社団法人藤元メディカルシステムの母体となる病院です。
1962年に開設、現在では都城市、三股町、小林市の一部、串間市、曽於市、鹿児島県霧島市、志布志市、鹿屋市など、約57万人を診療圏とする宮崎県と鹿児島県の地域医療の中核をなす医療機関です。循環器内科、脳神経外科の症例が多いのが特徴で、周辺の医療機関とも連携することで地域医療に貢献しています。また、サイバーナイフ、ガンマナイフ、PVPなど最先端の医療機器を数多く導入し、高度先進医療に取り組んでいます。

宮崎県地域医療支援機構(事務局:宮崎県医療薬務課)
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東二丁目10番1号 TEL 0985-26-7451
ishishohei@pref.miyazaki.lg.jp