令和3年度「宮崎から医師を目指そう!応援フォーラム」が開催されました。
2021年10月28日 更新
令和3年10月24日(日)宮日会館にて、「宮崎から医師を目指そう!応援フォーラム」が開催されました。延岡・都城・日南のサテライト会場にもオンラインで生配信され、医学部を目指す高校生ら約200名が参加しました。
5部構成のPART1は、宮崎大学医学部医療人育成支援センターの小松教授による「医学部でどんなことを学ぶの?」
医学生から医師になるまでの流れをはじめ、「医学教育とは!」についてプレゼンテーション。職業的責任、医師に求められる「知識・技能・態度」をバランスよく身に付けることなどの心構え、「医学部は理系ではなく『サイエンス』と『アート』の理文系」という言葉には、高校生だけでなく付き添いの父兄の方々も顔を上げて聞き入っていました。
また、受験の息抜きにお勧めの医療漫画や、臨床研修イベントの紹介など、盛りだくさんの内容でした。
PART2は、宮崎大学、九州大学の医学部生による「医学部合格の受験体験記」と「キャンパスライフの紹介」。
現役医学生ならではの視点で、医学部受験のアドバイス。高校生時代の受験勉強のコツや時間配分、実際に使っていた参考書やノートも紹介。
宮崎大学のキャンパスライフの楽しさやアルバイト経験のある学生へのアンケートなど独自の情報も伝えて、医学部を目指す高校生のモチベーションアップにつながったのではないでしょうか。
PART3は、宮崎大学医学部の地域医療・総合診療医学講座の吉村教授による「宮崎県の地域医療を知ろう!」
「宮崎県はヤバい」と、2次医療圏の医師不足の危機的状況の解説から始まったものの、各医療圏の特徴の紹介と、宮崎県全域をフィールドに地域医療に携わる総合診療医のごちゃまぜ実習の様子などをたくさんの写真とともに発表。最期には、宮崎の育成環境の素晴らしさを「ヤバい」と表現。会場からも笑いのあふれる温かな時間となりました。
PART4は、「医学部卒業後の医師キャリア」と題して、宮崎大学医学部内科学講座の坪内先生、県立宮崎病院地域医療科の中村(豪)先生、古賀総合病院内科の松浦先生、宮崎大学医学部医療人育成推進センターの中村(佳)先生とバラエティに富んだメンバーが登壇。
医療現場の第一線で働く医師から、臨床や研究の魅力、キャリアプランに関するリアルな声を聴ける貴重な体験でした。
PART5は、宮崎大学医学部の解剖学講座の澤口教授と、医療人育成支援センターの黒木先生による「宮崎県キャリア形成プログラム」の概要説明。地域枠で入学した医学生に、卒業後適用される「宮崎県キャリア」について、医師としての視点から説明がありました。
詳細は「高校生のみなさんへ」のページをご覧ください。
最後は、PART6「医師・医学生に聞いてみよう」の質疑応答コーナー。多くの質問で時間いっぱいまで盛り上がり、来年度の開催を約束して、盛況のうちに幕を閉じました。
医学部志望の高校生に、リアルな受験対策から、医師としてのやり甲斐、将来のキャリア形成まで学べる機会を作り、また、宮崎県の医療関係者が、「ALL MIYAZAKI」のスローガンのもとに一致団結して、医師を育てようとする思いや意欲を伝えたいというのが、当機構が本フォーラムに込めた願いです。